青木病院

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スタッフブログ

スタッフブログ 【心理室】

  心を休めることができるとよいですね。  (投稿日:2020年10月19日 )

朝晩が、めっきり寒くなりました。

この季節の急な移り変わりに、

“秋はどこへいったの?! もう冬が始まっているじゃないか!!”

と言いたくなります。

今年は例年以上に、体調管理が大事になります。

みなさまくれぐれも身体に気をつけてくださいね。

 

さて。

新型コロナウイルスが猛威を振るい、私たちは警戒し、様々な活動の自粛が必要となりました。

そしてそれはまだ継続中で、この先もどうなるかわかりません。

この状況が続くことは、不便であったり、

場合によっては経済的に厳しい状態になってしまうこともあります。

こんなときこそ、

どんな小さなことでも、やれることをコツコツとやる。

(経済活動も、それ以外の自身の心の健康や楽しみにつながることも)

状況が許せば、体力を温存する期間と割り切ることも一つの手ですね。

現代社会では、誰もが何かと外に出て活動することを求められ、追い立てられているとも言えます。

状況が許せば、スローペースで静かな生活ができる期間になるかもしれません。

一方、なかなか活動の制限が辛くて、割り切れない人(心が休まらない)もいると思います。

 

ただこれを機会に、今後に期待したいです。

「活発に動いたり人とかかわりたい人」も、「スローペースで静かに生活したい人」も、

どちらも認められる社会になることを。

  認知行動療法グループ(DPP)が始まります。  (投稿日:2020年9月4日 )

9月になっても暑い日が続いていますね。

一方で、朝夕は時折涼しい風が吹いたり、秋の虫が鳴いたりするなど、

徐々に秋の訪れも感じられるようになってきました。

皆さんは、いかがお過ごしでしょうか?

 

 

さて、今回は認知行動療法のグループをご案内いたします。

当院では、DPP(うつ病再発予防プログラム)という認知行動療法のグループを定期的開催しています。

次回のDPPは、10月3日(土)から開始となります。

 

DPP21日程 ← クリックすると大きく表示されます。

 

参加を希望される方を対象に、開始日(10月3日)まで事前面談を適宜行っています。

「とりあえず説明だけ聞いてみたい」という方も大歓迎です。

お気軽に、当院の医師、または病院スタッフまでお声がけください。

 

DPPについてQ&A 

Q「認知行動療法ってなに?」

自分を追い詰めてしまう考え方や物事の見方のクセ(認知)に気づき、修正を試みる治療法です。1回ではなく、連続して出席いただくことを想定しています。宿題という形で課題を出し、日常生活でセルフチェックもして頂きます。

詳しくはDPPのなかで説明します。

 

Q「保険は適応されるの?」

保険適応はあります。料金の詳細などについては当院スタッフにお問い合わせください。

 

Q「グループじゃなくて、個別はないの?」

当院では個別の認知行動療法は行っていません。グループで行うことにより、自分一人では気づかなかったパターンを発見できたり、意見交換から新たな視点が生まれることが期待されます。

また、グループのなかで話されたことは、グループ内だけの秘密となります。外部の人に知られる心配はありませんのでご安心ください。

  暑い夏。「動かな過ぎ」に注意  (投稿日:2020年8月17日 )

長く、また涼しい(寒い?)梅雨が明け、
一気に、連日の猛暑に見舞われています。
先日は静岡で40.9度という、日本最高記録に迫る気温が出たそうです。

この気温の変動に、体がついていかず、
体のだるさなどの体調不良を起こしている人も多いのではないでしょうか。

今年は、新型コロナウイルスの感染拡大とも重なりました。
(残念ながら、夏場は比較的収まるという、淡い期待は脆くも崩れ去りました。)
さらにマスクをしての外出は、熱中症のリスクが上がるため、
自宅で冷房にあたりながらじっとしている・・・、
ということが増えているのではないでしょうか。

夏バテ気味に加え、外出を控えているため、
体を動かすことが例年に比べ、とても少ないのではないでしょうか。
そうすると筋力や消化の機能が低下してしまいやすいと思われます。
当然、
気力がわかない、元気が出ないといった、心理的な不調にもつながるでしょう。

外出をしないでもできること。
ちょっとしたストレッチや、
窓を開けて外の暑さに体をなじませるなど・・・、
体を動かすこと(汗をかくといったことも含め)も、心がけてください。

暑い夏をのりきりましょう。

  「大事な人」に会っておこう  (投稿日:2020年6月19日 )

コロナの猛威は、一見すると一息ついたようですが、

毎日の感染者数をみても、世間の情勢をみても、

隙あらば第二波として襲ってくるという気配は、消えそうにありません。

医療機関は特に感染予防への警戒は必要で、

青木病院でも、日々、頭をひねり、工夫をしながら、「ジレンマを抱えながら」、

よりよい治療の場の提供をしようとしています。

 

なぜ「ジレンマを抱える」必要があるのか。

それは私たちの病院が「心の健康を支援する」精神科病院だからです。

私たち人間は、体が無事ならそれでいいわけではない。

コロナや感染症にかからなければ(そしてそれで命を落とさなければ)それでいいわけではない。

 

・・・自分が信頼する「大事な人」の存在。

それは、家族や友人、仕事や趣味の仲間、患者さん仲間かもしれないし、

私たち治療者・援助者かもしれない。

そういう「大事な人」とのかかわりがなくては、心は生きていけない(心が健康になっていかない)と、

私は思うのです。

 

コロナにはかからないようにしなければいけないですね。

自分にも周りにも深刻なダメージを与えてしまうかもしれない。

でも、

コロナにかかったら「大事な人」には会えません。

そうでなくとも、冬になり、普通の風邪やインフルエンザが流行すると、

再び最大限の自粛が必要になるかもしれません。

「大事な人に、会える時に会っておく」。

それは厚生労働省の「新しい生活様式」には入っていませんが、

心の健康のために、これからの生活には必要だと私は思うのです。

  今必要なものを今  (投稿日:2020年4月20日 )

政府による緊急事態宣言が全国に拡大されました。

いまや日本全国(世界はもちろんですが)どこにいても気を抜くなということかと思います。

見た目に見える汚れと違い、

ウイルスは目に見えないからこそ恐ろしく、やっかいなものだと感じます。

“このくらい綺麗にしたから大丈夫だろう”とか、

“このくらいの時間と程度なら、(この場にいても)も大丈夫だろう”とか・・・、

そういう「大丈夫」の基準があいまいさが、

私たちを油断させたり、逆に過度に不安のドツボにはめたりしてしまいます。

前者も問題ですが、後者はとても苦しいものです。

 

こんなときこそ冷静に。

私たちには、

「今必要なことを今やる」、

「今は避けた方がよいこと(そして避けられること)を今はやらない」。

それしかないのです。

不安のあまり、無理な対策に走ることもせず、

ストレスのあまり、開き直って対策をやめてしまうこともせず、

今必要なことを今、やることに集中したいですね。

簡単ではないですが。

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